法人の整備代を請求書カード払いで受け取る方法|工場側の準備と注意点

社用車や営業車を預かる整備工場では、法人のお客様の整備代を「月末締め・翌月末振込」のような請求書払いで受けている例が多いでしょう。そこへ「法人カードで払いたい」「請求書をカード払いにできないか」と相談されることがあります。法人のお客様の整備代をカードで受け取る方法は、来店時に決済端末で受ける方法と、お客様側が請求書カード払いのサービスを使う方法に分かれます。このページでは、それぞれの仕組みと工場側の準備、手数料と入金時期を整理し、あわせて工場自身が部品代や外注費の請求書をカード払いにして資金繰りを整える方法も紹介します。

請求書カード払いとは

請求書カード払いは、本来は銀行振込で払う事業の請求書を、支払う側がクレジットカードで決済できるようにするサービスです。支払う側がサービスに請求書を登録してカードで決済し、サービスの運営会社が支払う側の名義で取引先へ銀行振込をします。受け取る側から見ると、いつもどおり振込で入金があるだけで、カード決済の準備は要りません。

支払う側にとっての利点は、カードの締め日と引落日の分だけ、現金の支払いを後ろにずらせることです。日本カーネットが取り扱う請求書カード払いでは、支払期日から最大60日、手元の現金を残せると案内されています(利用のタイミングによって短くなります)。お金を借りる仕組みではないため、融資の申込みのような決算書の提出もありません。

請求書カード払いは支払う側のサービス、受け取る側は振込で入金

請求書カード払いは、銀行振込で払う事業上の請求書を、支払う側がクレジットカードで決済できるサービスです。支払う側が請求書を登録してカードで払い、サービスの運営会社が支払う側の名義で取引先へ銀行振込をします。受け取る側の整備工場には、いつもどおり振込で入金があるだけで、決済端末も加盟店契約も要りません。日本カーネットが取り扱う請求書カード払いでは、支払期日から最大60日、支払う側の手元に現金を残せるとされており、お金を借りる仕組みでないため決算書の提出もありません。

法人のお客様の整備代をカードで受け取る3つの方法

方法誰が手続きするか工場側の準備工場への入金
来店時に決済端末で受ける来店した担当者が法人カードを出すカード決済の導入カード決済の入金サイクル
お客様側が請求書カード払いを使うお客様(支払う側)がサービスに登録いつもどおり請求書を出すだけ振込(サービス運営会社から)
請求書払いのまま受けるお客様が振込なし請求書の支払期日

社用車の引取りや納車のたびに担当者が来店するお客様なら、決済端末で受けるのが早道です。一方、経理部門がまとめて支払う会社では、担当者が法人カードを持っていないこともあり、請求書のまま受けるほうが先方の事務に合います。このとき、お客様側が請求書カード払いのサービスを使えば、工場の請求書の出し方を変えずにカードで払ってもらえます。

どの方法でも、工場の売掛金が消える日は変わります。来店時に端末で受ければその場で決済が終わり、入金はカード決済の振込日です。請求書払いのままなら支払期日まで売掛金として残ります。お客様側の請求書カード払いでは、運営会社からの振込で入金されます。入金消込の担当者には、どのお客様がどの方法で払うのかを一覧にして渡しておくと、入金の照合で迷いません。

来店する法人は端末、経理がまとめて払う法人は請求書のまま

法人のお客様の整備代をカードで受け取る方法は、来店時に決済端末で受ける、お客様側が請求書カード払いのサービスを使う、請求書払いのまま受ける、の3つです。社用車の引取りのたびに担当者が来店するなら端末で受けるのが早く、経理部門がまとめて払う会社なら請求書のまま受け、必要に応じてお客様側で請求書カード払いを使ってもらいます。お客様側の請求書カード払いなら、工場は請求書の出し方を変えず、振込で入金を受けるだけです。入金の方法がお客様ごとに違うため、消込担当に一覧を渡しておきます。

法人カードを決済端末で受けるときの注意点

来店した担当者から法人カードで受ける場合、操作は個人のお客様と同じです。注意したいのは、カードの名義と本人確認、そして入金の時期です。

  • 本人確認:クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】は、対面取引では IC 取引が最も効果的な不正利用対策だとしています。法人カードも IC チップを読み取らせ、カードを持参した担当者に暗証番号を入れてもらう
  • カード番号を聞き取らない:電話やメールでカード番号を聞いて控えると、カード情報を店が扱うことになる。割賦販売法は加盟店にカード番号等の適切な管理を義務付けている。来店できないときは請求書払いに戻す
  • 請求書との対応:月まとめの請求書のうち一部だけを来店時に払うと、残額の管理が複雑になる。来店時のカード決済は、その日の整備1件分に限るなど範囲を決める
  • 領収書と利用明細:法人のお客様は経費精算で領収書を求めることが多い。決済端末の控えとあわせて、整備の明細がわかる書類を渡す

日本カーネットが自動車業の方限定で取り次ぐ決済端末サービスでは、カード決済の手数料が Visa・Mastercard 2.99%〜、その他のカード3.24%〜で、1日から15日の売上は月末、16日から月末の売上は翌月15日に振り込まれます。月末締め翌月末振込の請求書払いと比べると、月前半の売上は入金が早まることもあります。

法人カードは IC と暗証番号で受け、カード番号は聞き取らない

法人のお客様の担当者が来店して法人カードで払う場合、操作は個人と同じですが、IC チップを読み取らせて担当者に暗証番号を入れてもらうのが基本です。クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】は、対面取引では IC 取引を最も効果的な不正利用対策としています。割賦販売法は加盟店にカード番号等の適切な管理を義務付けているため、電話やメールでカード番号を聞いて控える運用は避け、来店できないときは請求書払いに戻します。日本カーネットが取り次ぐ決済端末サービスでは、1日から15日のカード売上が月末に振り込まれ、月末締め翌月末振込より入金が早まる場合があります。

工場自身の仕入れ請求書をカード払いにする方法

請求書カード払いは、整備工場が「支払う側」として使うこともできます。日本カーネットが取り扱う請求書カード払いの対象は、銀行振込で支払う事業上の請求書で、部品代、タイヤ・用品、外注整備、鈑金・塗装、車両の仕入れ、設備・工具・広告などが例に挙がっています。取引先には、いつもどおり振込で入金されるため、仕入先にカード決済の準備をお願いする必要はありません。

項目内容(姉妹サイトの記載)
登録料・月額0円
利用手数料3.0%(非課税、最低1,500円)
使えるカードVisa・Mastercard
支払いを先に延ばせる期間支払期日から最大60日(利用のタイミングで短くなる)
振込までの目安15時までの登録分は当日中、15時以降は翌営業日
審査請求書ごとに所定の審査。内容によっては使えない場合がある
手続きWebで完結。決算書の提出は不要。毎月使う義務はない

登録の流れは、インボイス番号(適格請求書発行事業者の登録番号)、代表者名、担当者情報で無料登録し、請求書のファイルを登録、カード情報を入力、審査を経て、取引先へ御社名義で振り込まれる、という5段階です。審査の状況で振込日が前後することがあるため、支払期日に余裕をもって登録するよう案内されています。

工場の部品代・外注費も請求書カード払いで最大60日先へ

整備工場は請求書カード払いを支払う側として使い、部品代や外注費の支払いを後ろへずらせます。日本カーネットが取り扱う請求書カード払いは、銀行振込で払う事業上の請求書が対象で、部品、タイヤ・用品、外注整備、鈑金・塗装、車両仕入れ、設備・工具・広告などが例です。登録料と月額は0円、利用手数料は3.0%(非課税、最低1,500円)、使えるカードは Visa・Mastercard です。支払期日から最大60日、手元の現金を残せ、取引先には御社名義の振込で入金されるため、仕入先側の準備は要りません。

請求書カード払いの手数料と資金繰りの計算例

手数料は請求金額の3.0%で、最低額が1,500円です。3.0%が1,500円になるのは請求額5万円のときなので、5万円未満の請求書でも手数料は1,500円かかります。

請求金額利用手数料(3.0%・最低1,500円)手数料の割合
3万円1,500円5.0%
5万円1,500円3.0%
30万円9,000円3.0%
100万円30,000円3.0%

たとえば月末払いの部品代30万円を請求書カード払いにすると、手数料9,000円で、カードの締め日と引落日しだいで支払いを最大60日先に延ばせます。車検の繁忙期に部品の仕入れが膨らみ、お客様からの入金より仕入れの支払いが先に来る月に、つなぎとして使う考え方です。少額の請求書を何枚も使うと最低手数料の割合が高くなるため、金額の大きい請求書に絞るほうが手数料を抑えられます。カード会社の条件によってはポイント還元の対象になる可能性もありますが、還元を当てにした計算はしないでおくのが無難です。

受け取る側として法人のお客様のカード払いに対応するなら決済端末、支払う側として仕入れの支払いを延ばすなら請求書カード払い、と役割が分かれます。決済端末の導入の流れは整備工場のキャッシュレス決済導入ガイド、決済手数料の会計処理は決済手数料の勘定科目と消費税で取り上げています。来店しないお客様から代金を受ける方法はリンク決済とはをご覧ください。

30万円の請求書なら手数料9,000円、5万円未満は割高

請求書カード払いの利用手数料は請求額の3.0%で、最低1,500円です。30万円の部品代なら手数料は9,000円、100万円なら30,000円で、支払いを最大60日先に延ばせます。3.0%が1,500円になるのは5万円のときなので、3万円の請求書では手数料の割合が5.0%に上がります。車検の繁忙期など、お客様からの入金より仕入れの支払いが先に来る月に、金額の大きい請求書に絞って使うと、手数料を抑えながら資金繰りを整えられます。

よくある質問

法人のお客様から請求書の整備代をカードで払いたいと言われました。工場は何を用意すればよいですか。
お客様側が請求書カード払いのサービスを使う場合、工場はいつもどおり請求書を出すだけで、入金は振込で届きます。担当者が来店して法人カードで払う場合は、決済端末の導入が必要です。
請求書カード払いの手数料は誰が払いますか。
支払う側が払います。日本カーネットが取り扱う請求書カード払いでは、利用手数料は3.0%(非課税、最低1,500円)で、登録料と月額は0円です。受け取る側には、いつもどおり振込で入金されます。
請求書カード払いはお金を借りることになりますか。
姉妹サイトでは、お金を借りる仕組みではなく、融資の申込みのような決算書の提出は要らないと案内されています。請求書ごとに所定の審査があり、内容によっては使えない場合があります。
法人のお客様のカード番号を電話で聞いて、あとで決済してもよいですか。
割賦販売法は加盟店にカード番号等の適切な管理を義務付けており、カード番号を聞き取って控える運用は店がカード情報を扱うことになるため避けるべきです。来店できない場合は請求書払いに戻すのが安全です。
自動車整備ソフトで作った請求書も請求書カード払いの対象になりますか。
姉妹サイトでは、対象は銀行振込で支払う事業上の請求書と案内されています。登録するのは支払う側のお客様で、使えるかどうかは請求書ごとの審査で決まります。工場側は、自動車整備ソフトで作るいつもの請求書を出せば足ります。日本カーネットでは、整備システム・整備ソフト DREAM POWER と決済端末サービスのご相談も受け付けています。

出典・参考資料

記載内容は2026年10月7日時点で公表資料を確認したものです。手数料・条件は変わることがあるため、最新の内容は日本カーネットへのお問い合わせでご確認ください。

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